第8回「カナダ移住者座談会」二重国籍について考えよう
全カナダ日系人協会新移住者委員会(JNIC)から「カナダ移住者座談会」のご案内です。
第8回「カナダ移住者座談会」二重国籍について考えよう
2024年7月23日(火)5PM PT/6PM MT/ 7PM CT/8PM ET
日本時間7月24日(水)朝9時
どなたでも無料で参加できますが、登録が必要です。(このセッションは録画されません。)
皆様ご存知の通り、二重国籍は憲法違反であると訴えた訴訟が、最近日本のいくつかの地裁高裁でありました。今までの所は、現存の国籍法は違憲ではない、という訴訟結果が出ていますが、違憲性訴訟の最終結果は最高裁の判断に待つしかないのでしょう。
海外在住の方々の間では、二重国籍を認めない日本の国籍法の悪影響を実際に経験されたり、類似の話を聞いたりされた方が、きっと数多いと思われます。国際舞台で活躍し、優秀な業績を上げた方が、老後を日本に帰国して過ごそうというときになって、日本国籍は喪失しています、と宣告され、非常に不利な扱いを受けた、というケースもあります。コロナがまだ深刻だった時には、外国籍を取得した人は日本に入国できず、両親や家族の死に目にも会うことが許されなかった、という非人道的な取り扱いもありました。また、子どもが二重国籍だけれど、22歳までにどちらかを選ばなければいけないといった状況に悩まれている方も多いかと思います。
一方では、二つ以上のパスポートを使い分けて、世界を飛び回っている日本人も数多くいるようです。国籍法が厳格に適用されていないというのが実情なのは、だれもが知る事実です。不公平が出てくるのは当然というべきでしょう。今では二重国籍は世界の4分の3の国々が認めています。国籍の問題は、人権、人種差別、アイデンティティ、人口減少、その他様々な問題につながっています。
今日の国際社会で、明治憲法的思考法に従って国籍唯一の政策に固執することが、果たして賢明なことでしょうか?二重国籍が合法になれば解決する社会問題もあるし、新たに上がる問題もでてくるでしょう。 日本からの移住者にとって身近な二重国籍にまつわる問題について、ざっくばらんに意見や情報を自由に交換しましょう。
JNIC(新移住者委員会)では、できる限りの多面の視点を交えた情報を集めて、添付共有しました。どうぞご参考にしてください。